仮面うつ病も一般のうつ病と同様に抗うつ薬で治療されます
会社などで、多くのストレスを感じていた。最近になって、頭痛、肩凝り、胃部不快感が出現し、突然、動悸を覚えることがある。次第に、それらの症状は増悪し、「夜、眠れない」「記憶力が落ちた」「仕事に集中できない」ようになった。
病院で検査したものの異常は見つからず、「問題ない」と言われた。他の病院も幾つか受診したものの、結果はみな「問題なし」であった。最終的に心因性ではないかということで、精神科を受診し、うつ病と診断された。
この例でも気分の落ち込みはあまりはっきりせず、頭痛、肩凝り、胃部不快感といった身体症状が主体となっています。うつ病的な症状としては「仕事に集中できない」、「記憶力の低下」ぐらいでしょうか。
治療としては一般のうつ病と同様に抗うつ薬で症状はよくなります。「病は気から」という格言通り、体の不調の原因は心という場合もありますので仮面うつ病にはご注意ください。