Blog by A psychiatrist in Japan.

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渋谷の公園の樹木

2010-06-03

不安神経症(全般生不安障害)

不安を主症状とする神経症を、不安神経症といいます。
 不安は誰でも経験する感情の一種ですが、はっきりした原因がないのに不安が起こり(あるいは原因があっても、それと不釣り合いに強く不安が起こり)、いつまでも続くのが病的な不安です。不安神経症では、この病的な不安とそれに伴う身体症状が主症状となります。
 なお、国際疾病分類などでは「神経症」という用語は正式な診断名としては使われなくなっており、従来の不安神経症にあたる診断名は、現在では「パニック障害」か「全般性不安障害」です。
 パニック障害については次項で述べるので、ここでは主に全般性不安障害について解説します。全般性不安障害は、慢性の不安とそれに伴う身体症状が長く続くのが特徴です。